東住吉の古民家改修
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- #2024.Mar.16
大阪府大阪市東住吉区に建つ、江戸時代末期から建つ古民家の改修計画。
母と次女世帯の住む実家に同居をのぞんだ長女世帯のために2階を1世帯が住める機能を備えた住居として改修し、次世代に引き継ぐことをテーマとしています。
1階は改修前と同様、非日常性を保ったハレの空間として、2階は日常的な居住域として、それぞれ求められる断熱性能に合わせて環境改修を行い、併せて耐震改修を実施しました。
既存の2階床板を削って1階天井から見える2階床として、耐震壁になった部分の建具を家具の扉として、さらには工務店が集めていた別の解体古民家からでた建具の高さを合わせて2階建具として等、随所に古材を再利用しています。
まず建物内から極力廃棄を出さないこと、そして別のところから廃棄されたものを工夫して利用できるものにすることで、捨てられる資源の循環と価値の再解釈を試みています。
今回の改修ではこの家の文脈に逆らわず、材料は極力当時からある木や土を使い、時代性が途切れることがないように材料やディテールに配慮しました。
和室の持つ確立された空間を維持しながら、安全性や居心地を支える熱や光環境、プランを現代的にアップデートすることで、本質的な循環や長寿命な家づくりに取り組んでいます。
多くの古民家が引き継がれず静かに寿命を終える中、もてる資源を直してシェアしていこうという新しい家族の在り方を柔軟に受け入れる、おおらかな住まいの提案です。
大阪府大阪市東住吉区に建つ、江戸時代末期から建つ古民家の改修計画。
母と次女世帯の住む実家に同居をのぞんだ長女世帯のために2階を1世帯が住める機能を備えた住居として改修し、次世代に引き継ぐことをテーマとしています。
1階は改修前と同様、非日常性を保ったハレの空間として、2階は日常的な居住域として、それぞれ求められる断熱性能に合わせて環境改修を行い、併せて耐震改修を実施しました。
既存の2階床板を削って1階天井から見える2階床として、耐震壁になった部分の建具を家具の扉として、さらには工務店が集めていた別の解体古民家からでた建具の高さを合わせて2階建具として等、随所に古材を再利用しています。
まず建物内から極力廃棄を出さないこと、そして別のところから廃棄されたものを工夫して利用できるものにすることで、捨てられる資源の循環と価値の再解釈を試みています。
今回の改修ではこの家の文脈に逆らわず、材料は極力当時からある木や土を使い、時代性が途切れることがないように材料やディテールに配慮しました。
和室の持つ確立された空間を維持しながら、安全性や居心地を支える熱や光環境、プランを現代的にアップデートすることで、本質的な循環や長寿命な家づくりに取り組んでいます。
多くの古民家が引き継がれず静かに寿命を終える中、もてる資源を直してシェアしていこうという新しい家族の在り方を柔軟に受け入れる、おおらかな住まいの提案です。